保険は“自ら請求しなければ”支払われません。
そんな中、請求できるはずの保険に気づかないことが原因で、受け取れるはずの保険を受け取っていないケースが多発しています。

今回取り上げるのは、「亡くなってしまった」ケースの請求についてです。
とある69歳男性のケースを見てみましょう。
―― 事例 ――
台風で飛んできた看板が直撃。病院に到着後すぐに息を引き取りました。
【受け取った保険金】
「死亡保険金800万円」
⇒妻が代わりに請求した終身保険(A生命)
【でも実は他にも請求できる保険があったんです!】
① 死亡給付金30万円
⇒60歳で払い込みを完了した終身医療保険(B社)
◇なぜ気づかなかったのでしょうか?
「死亡給付金の存在を知りませんでした(払込を終了すると死亡給付金が発生する医療保険商品があります)」
② 死亡保険金600万円
⇒65歳で払い込みを終え、75歳から受取開始予定だった個人年金保険(C社)
◇なぜ気づかなかったのでしょうか?
「保険料が口座から引き落とされていないので、家族は契約の存在に気づきませんでした」
③ 死亡保険金3000万円
⇒会社で団体契約していたケガの保険(傷害保険)
◇なぜ気づかなかったのでしょうか?
「ケガのときだけの保険と思い込み、死亡時に請求できるとは思いませんでした」
きちんと請求していれば、【合計3,630万円】も受け取ることができたのです!
~亡くなった場合~
亡くなってしまった場合に、もれなく保険を請求するための注意点です
生命保険会社から加入した保険、共済や少額短期保険は、「医療保険」「がん保険」「個人年金保険」など含めてすべて問い合わせしてください
さらに、、
不慮(急激かつ偶然な外来)の事故が原因の場合
損害保険(「自動車保険」「自転車保険」「ケガの保険」など)も含めてすべて問い合わせしてください
【こんな請求もれに注意!】
会社や学校で加入している「団体保険」
「クレジットカード付帯」「ネット契約」「コンビニ契約」の保険
払込を終了していて保障が継続している保険(口座の引き落としが無く、証券を紛失していることも多い)
(レジャー・スポーツ中の事故)運営者が加入している「傷害保険」
住宅購入(ローン)時に加入した保険「団体信用保険」
保障の対象(被保険者)が「家族型」「夫婦型」の保険
自動車事故の場合、相手方の保険だけでなく自分の保険も要チェック(搭乗者傷害など、重複して支払われる保険もあります)
自動車保険に付帯している"自動車事故以外の"「傷害特約」
払込が終了すると死亡保険金が発生する「医療保険」や「がん保険」
―― 対策 ――
①保険証券は一カ所にまとめておきましょう!
②保険証券は紙だけでなく、データでも保管しておきましょう!
③元気なうちに家族と共有しておきましょう!
【保存版】保険加入後は必ずチェック!請求もれ防止のためにすべき5ステップ
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