保険は“自ら請求しなければ”支払われません。
そんな中、請求できるはずの保険に気づかないことが原因で、受け取れるはずの保険を受け取っていないケースが多発しています。

今回取り上げるのは、「ケガをしてしまった」ケースの請求についてです。
とある27歳女性(既婚)のケースを見てみましょう。
―― 事例 ――
国内旅行中に交通事故に巻き込まれ、手術後60日入院するも、片目を失明してしまいました。
【受け取った保険金】
①慰謝料3,000万円
⇒交通事故の相手方が加入していた損害保険会社
②入院給付金30万円+手術給付金15万円
⇒保険ショップで加入した医療保険(A生命)
【でも実は他にも請求できる保険があったんです!】
① 高度障害保険金4,000万円
⇒ネット加入の定期保険(B生命)
◇なぜ気づかなかったのでしょうか?
「死亡していないので、死亡保険から保険金が支払われるとは思いませんでした」
② 傷害特約(後遺障害保険金・入院保険金・手術保険金)計270万
⇒夫が加入している自動車保険
◇なぜ気づかなかったのでしょうか?
「夫の車で起きた事故以外で支払われるとは思いませんでした」
③ 後遺障害保険金1000万円
⇒クレジットカードに自動付帯していた国内旅行傷害保険
◇なぜ気づかなかったのでしょうか?
「クレジットカードに国内旅行傷害保険が付帯しているのをそもそも知りませんでした」
きちんと請求していれば、【合計5,270万円】も受け取ることができたのです!
~ケガをした場合~
ケガをした場合にもれなく保険を請求するためのチェックワード
保険・共済の書類から特約も含めて、以下文言の記載を探してください!
【チェックワード】
ケガをしたら(共通)
□ 医療 □ 入院 □ 治療 □ 傷害 □ ケガ
介護・障害状態になった場合
□ リビングニーズ □ ナーシング □ 介護 □ 重度障害
□ 高度障害
【こんな請求もれに注意!】
会社や学校で加入している「団体保険」
「クレジットカード付帯」「ネット契約」「コンビニ契約」の保険
払込を終了していて保障が継続している保険(口座の引き落としが無く、証券を紛失していることも多い)
(レジャー・スポーツ中の事故)運営者が加入している「傷害保険」
住宅購入(ローン)時に加入した保険(団体信用保険)
補償範囲が家族(別居も含む)に及んでいる保険
様々な保険に付帯している 「保険料払込免除」の特約
死亡や貯蓄を目的とした保険の特約
自動車事故の場合、相手方の保険だけでなく自分の保険も要チェック(搭乗者傷害など、重複して支払われる保険もあります)
自動車保険に付帯している"自動車事故以外の"「傷害特約」
「リビングニーズ特約」(余命半年と判断されたら死亡保険を前もって受け取れる特約) ※保険料の表記がないので加入していることを忘れやすい
「ナーシングニーズ特約」「ナーシングケア特約」「介護前払特約(所定の介護状態で死亡保険金を前もって受け取れる特約)」 ※保険料の表記がないので加入していることを忘れやすい
「患者申出療養特約」「先進医療特約」 ※保険料が安いので加入していることを忘れやすい
高度障害保険金 ※保険料の表記がないので加入していることを忘れやすい
[特記事項]
※多くの保険に「医療相談サービス」が無料付帯しているので、ぜひ内容を確認してみて下さい。
―― 対策 ――
①保険証券は一カ所にまとめておきましょう!
②保険証券は紙だけでなく、データでも保管しておきましょう!
③元気なうちに家族と共有しておきましょう!
【保存版】保険加入後は必ずチェック!請求もれ防止のためにすべき5ステップ
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